……本当は、本命を上げた後にこれをおまけとしてあげるつもりでした / ,' 3 `ヽーっ
最後の最後で行き詰まってバレンタイン中の完成が絶望的になったので、せめて、せめておまけでも……ッ!
最後の最後で行き詰まってバレンタイン中の完成が絶望的になったので、せめて、せめておまけでも……ッ!
●レナの場合
いつになく真剣な表情で相談があるとイオやルリアに言われたレナ。
「あの、お願いがあるんだけど……」
「私も……」
「あらあら、何かしら?」
対して、いつもの調子でのほほんとしているレナ。
「バレンタインだから、師匠にお花を贈りたくって。バルツだとチョコ溶けちゃうから、お花でも喜んでくれないかなって……」
「私もジータに、お花をプレゼントしたくて……」
「あらあら、そんなことだったのねぇ。喜んで!」
そういって両手いっぱいの花を生み出すレナ。たちまち少女たちの表情が明るいものとなった。
「わぁ、ありがとうございます!ジータ、喜んでくれるかな……」
「ありがとう!」
「あらあらまぁまぁ、素敵な笑顔をありがとう!こっちまで嬉しくなっちゃうわぁ~」
その後、レナがいろんな人からバレンタイン用のお花の相談を受け続けたのは言うまでもない。しかし、彼女にしてみれば他者の笑顔や幸せ=自分の幸せ、いつも以上に楽しそうなレナの表情を見ることになる。
●ドランクとスツルムの場合
「スツルム殿ぉ~、今日は何の日だか知ってます?」
「知らん」
「あだっ……。今日はバレンタイン、バ・レ・ン・タ・イ・ンですよ!」
「だからなんだという……」
「チョコ的なものとか、ないんですか~?」
「知らない、といってるだろう!」
「ですよね……」
知らない、とは言ったものの、いじけるドランクを背に隠し持っていた小さな箱を手に一瞬悩むスツルム。意を決してドランクに話しかける。
「……これ、いつも世話になってるからくれてやる」
差し出された小さな箱を見て、嬉しさと驚きの入り混じった表情を見せるドランク。
「……スツルム殿?本当にいいんです?」
てっきり大喜びで即座に手に取るだろうと思っていたスツルム。意外な反応にちょっと恥ずかしくなってしまう。
「い、いらないならやらん!返せっ!」
「とんでもない!ありがたくいただきますよ!」
そういって大喜びで箱を受け取り、早速中身のチョコを食べるドランクであった。
●ゼタとバザラガの場合
「バザラガー、これあげる」
「騒々しいな……何だこれは?」
「ほら、今日はバレンタインでしょ?せっかくだからあげようと思って」
バザラガの頭の中からバレンタインなんて言葉もすっかり消えていた上、あのゼタからまさかのプレゼント。
「……どういう風の吹き回しだ?何かおかしいものでも食べたか?」
「……なにそれ。せっかく人がプレゼントをあげたのにそういう態度取るわけ?」
「いや、悪気はない。お前にしては珍しいと思ってな」
「なんだかんだで共闘してるし、ちょっとくらいは、ね」
「そうか……。そういうことなら遠慮なくもらっておこう」
●アギエルバとガルマの場合
「おい、見ろよ!アルドラたんからバレンタインのプレゼントをもらったんだぜ!」
満面の笑みでガルマに見せびらかすアギエルバ。それをいつものように若干うんざりした表情で受け流すガルマ。
「分かった分かった……」
「おい、聞いてんのか!?」
「聞いている……」
「これは何かお返しを考えてやらねぇとなぁ……」
アルドラへのプレゼントを考えて顔がにやけているアギエルバ。それに対し、もらった包みを見て神妙な面持ちになるガルマ。
「ん、急に真剣な顔になってどうした?」
「……いや、バレンタインに馴染みがなかったものでな」
「おまっ……そんだけ生きてきて初めてか!?」
「盗賊にバレンタインも何もないだろう……。まぁ、確かにこの時期の積み荷には甘い物が多くて、せっかく襲撃してもろくに食べる物がなくて難儀していたな」
「……そういう話聞くと、お前はやっぱり盗賊だったんだなと思うぜ」
遅刻になってでも、頑張って完成させてしぶにでも上げられればいいなぁ……(希望的観測)。
いつになく真剣な表情で相談があるとイオやルリアに言われたレナ。
「あの、お願いがあるんだけど……」
「私も……」
「あらあら、何かしら?」
対して、いつもの調子でのほほんとしているレナ。
「バレンタインだから、師匠にお花を贈りたくって。バルツだとチョコ溶けちゃうから、お花でも喜んでくれないかなって……」
「私もジータに、お花をプレゼントしたくて……」
「あらあら、そんなことだったのねぇ。喜んで!」
そういって両手いっぱいの花を生み出すレナ。たちまち少女たちの表情が明るいものとなった。
「わぁ、ありがとうございます!ジータ、喜んでくれるかな……」
「ありがとう!」
「あらあらまぁまぁ、素敵な笑顔をありがとう!こっちまで嬉しくなっちゃうわぁ~」
その後、レナがいろんな人からバレンタイン用のお花の相談を受け続けたのは言うまでもない。しかし、彼女にしてみれば他者の笑顔や幸せ=自分の幸せ、いつも以上に楽しそうなレナの表情を見ることになる。
●ドランクとスツルムの場合
「スツルム殿ぉ~、今日は何の日だか知ってます?」
「知らん」
「あだっ……。今日はバレンタイン、バ・レ・ン・タ・イ・ンですよ!」
「だからなんだという……」
「チョコ的なものとか、ないんですか~?」
「知らない、といってるだろう!」
「ですよね……」
知らない、とは言ったものの、いじけるドランクを背に隠し持っていた小さな箱を手に一瞬悩むスツルム。意を決してドランクに話しかける。
「……これ、いつも世話になってるからくれてやる」
差し出された小さな箱を見て、嬉しさと驚きの入り混じった表情を見せるドランク。
「……スツルム殿?本当にいいんです?」
てっきり大喜びで即座に手に取るだろうと思っていたスツルム。意外な反応にちょっと恥ずかしくなってしまう。
「い、いらないならやらん!返せっ!」
「とんでもない!ありがたくいただきますよ!」
そういって大喜びで箱を受け取り、早速中身のチョコを食べるドランクであった。
●ゼタとバザラガの場合
「バザラガー、これあげる」
「騒々しいな……何だこれは?」
「ほら、今日はバレンタインでしょ?せっかくだからあげようと思って」
バザラガの頭の中からバレンタインなんて言葉もすっかり消えていた上、あのゼタからまさかのプレゼント。
「……どういう風の吹き回しだ?何かおかしいものでも食べたか?」
「……なにそれ。せっかく人がプレゼントをあげたのにそういう態度取るわけ?」
「いや、悪気はない。お前にしては珍しいと思ってな」
「なんだかんだで共闘してるし、ちょっとくらいは、ね」
「そうか……。そういうことなら遠慮なくもらっておこう」
●アギエルバとガルマの場合
「おい、見ろよ!アルドラたんからバレンタインのプレゼントをもらったんだぜ!」
満面の笑みでガルマに見せびらかすアギエルバ。それをいつものように若干うんざりした表情で受け流すガルマ。
「分かった分かった……」
「おい、聞いてんのか!?」
「聞いている……」
「これは何かお返しを考えてやらねぇとなぁ……」
アルドラへのプレゼントを考えて顔がにやけているアギエルバ。それに対し、もらった包みを見て神妙な面持ちになるガルマ。
「ん、急に真剣な顔になってどうした?」
「……いや、バレンタインに馴染みがなかったものでな」
「おまっ……そんだけ生きてきて初めてか!?」
「盗賊にバレンタインも何もないだろう……。まぁ、確かにこの時期の積み荷には甘い物が多くて、せっかく襲撃してもろくに食べる物がなくて難儀していたな」
「……そういう話聞くと、お前はやっぱり盗賊だったんだなと思うぜ」
遅刻になってでも、頑張って完成させてしぶにでも上げられればいいなぁ……(希望的観測)。